真壁建築計画工房


■はじめに

独立前は住宅をはじめ国内外の色々な用途や規模の建築の設計、中央アジアのカザフスタン国の新首都計画や中国の幾つかの都市計画、モロッコ王国フェズ市の旧市街やカンボジアのアンコール遺跡の歴史的建造物の保存修復にも携わってきました。2003年に設計事務所を開設し、これらの経験を活かしながら拙速には時に流されない「建築」を模索しながら仕事を進めています。住宅は「建築」をつくり育てる「住み手」の表現となり、街並みを向上するための起爆剤にもなると考えていますので特に力を注いでいます。建て主の立場はもちろんですが、広く多角的な視野に立ち、豊かな想像力と確かな技術力をもって建て主に代わり良質なものを提案から設計・監理を行うよう心掛けています。

■好みのこと

私は雅朴でバランスのとれたものが好きです。例えば、映画やTVドラマでジャンルは問わず感動する作品に共通することは、脚本や演出がしっかりしていて役者やセットが活かされていることがベースにあるのようです。また、外食で豪華ではなくても素材を活かし、口にする人のことを思って作っているだろう美味しい料理に出会ったときには幸せな気持ちになりますしとにかく飽きないものです。これらのことは、モノづくりの世界で仕事をする私自身が常にそうありたいという姿勢に繋がっているように思います。

■住宅の設計

建築の色々な用途のなかで住宅は規模こそ小さいですが様々な要素が含めれます。また、「住み手」という主体が明らかで長きに渡って密接な関係を保つこと、そして「住み手」と共に育って行くことから特異で複雑な建築だといえます。私の恩師曰く「住宅は竣工してことが始まり、そこでの生活が営まれ利用することで生かされる。行為を通じて育てられるという意味で「住み手」は建築の使い手だけではなく作り手としても主役である。住宅は本来「住み手」が造るもので、建築家は豊富な想像力と技術力をもって「住む手」のサポート役に徹すべき。(抜粋と略)」という言葉を住宅を設計する上で座右の銘としています。住宅の設計は、その「住み手」=建て主の要望や諸条件などの個々の複雑な事柄を広い視野で読み取り、バランスよく合理的に整理し、出来るだけ無駄を省きシンプルで永く飽きのこない豊かなモノを具現化することだと考えています。

■家づくりを考えている方へ

家づくりは、人生でそう幾度も訪れない大きな出来事ですので夢や希望、期待や不安など色々な考えや感情が膨らむことでしょう。時には生き方を改めて考える機会にもなるかもしれません。住み手でもある建て主は、まずご自身のこととご家族のこれからの暮らし方(ライフスタイル)をイメージして、そのためには何が欲しいのかを考えて頂くことが大切です。設計する側はその発せられるメッセージの真意をくんで取り纏めるパートナーですので、より良い家づくりのためにもお互いの立場を尊重しながら自分の考えをきちんと伝え合える関係であることが重要だと考えています。




雑 考(準備中)

・モロッコ
 フェズのメディナ

・カンボジア
 アンコール遺跡

・カザフスタン

・中国

・マダガスカル

・印度からギリシャまで
 陸路横断記録
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